調べ学習、授業にお役立ち! カンタン活用ガイド調べ学習、授業にお役立ち! カンタン活用ガイド

図書館向け図書は学校で活用しやすいように制作されています。しかし、実際に普段の授業や調べ学習でどのように使うか、なやんでしまうことも多いかと思います。ここでは、学研の図書館本の担当編集者が、図書館本の効果的な活用を提案していきます。

授業で活用できる! おすすめ図書館本

戦争体験を「語り」・「継ぐ」

監修・大石学(東京学芸大学 教授)

戦争体験を
「語り」・「継ぐ」

監修・大石学(東京学芸大学 教授)
  • 対象学年:
    小学校中学年から中学生
  • 科目・ジャンル:
    社会科/国語
  • 発売年:
    2018年
  • 教科書:
    東京書籍/6年/上/長く続いた戦争と人々のくらし/128ページ
    光村/6年/未来がよりよくあるために/92ページ
  • 活用場面:
    調べ学習/特別活動/課外活動

活用方法

6年生や中学生の歴史学習において,戦争と平和の調べ学習に活用いただけます。
戦争体験者が身近に少なくなっている今,体験していない世代が,戦争体験をどう次世代に受け継いでいくかに注目しています。実際に,体験していない世代が行っている語り継ぐ活動を通じて感じていることを,取材を元に紹介することで,子どもたちがより自分事として平和学習ができるサポートをする本です。
広島・長崎・沖縄の小学校,中学校での平和学習の取り組みもたくさん紹介していますので,他地域の先生方にも,興味を持って読んでいただけるのではと思います。
3年生・4年生・6年生の国語でも,戦争や平和を題材にした文章を学習しますので,その発展読書としても読んでいただけます。また,広島・長崎・沖縄への修学旅行の事前学習にも活用できます。 (担当:宮田昭子)

『戦争体験を「語り」・「継ぐ」』詳細ページはこちら


まんが☆プラネタリウム 2 夏の星座をめぐる

監修・藤井旭(天体写真家)

まんが☆プラネタリウム 2 夏の星座をめぐる

監修・藤井旭(天体写真家)
  • 対象学年:
    小学校中学年から高学年
  • 科目・ジャンル:
    理科
  • 発売年:
    2018年
  • 教科書:
    大日本図書/4年/星や月(1)星の明るさや色/58-62ページ
  • 活用場面:
    調べ学習/課外活動

活用方法

4年生の理科では、星や月について学習します。すべての教科書で、観察のテーマとしても取り上げられています。
本書では、12か月ごとの星や星座の位置を図で紹介しています。夜空を見上げて、「今見えているのがどんな星や星座か調べたいとき」や、「見たい星や星座を探したいとき」には、このページを参考にしたり、1つ1つの星座のページから、見つけかたのコツや見える日時を調べたりすることができます。
各巻では、教科書でも触れられている「星の明るさ」についての説明のほか、「星の動きかた」「星と星の間の距離の測りかた」といった基本知識を紹介しています。また、より学習を広げられるように、「天体写真のとりかた」「双眼鏡・天体望遠鏡の使いかた」や、「流星」「星雲・星団」「惑星」「日食・月食」といったさまざま天体・天体現象の観測についても解説しています。(担当:伊藤なつみ、冨山由夏)

『まんが☆プラネタリウム』詳細ページはこちら


好きなモノから見つけるお仕事 1 あそびから見つける

監修・藤田晃之(筑波大学 人間系 教授)

好きなモノから見つけるお仕事 1 あそびから見つける

監修・藤田晃之(筑波大学 人間系 教授)
  • 対象学年:
    小学校中学年から中学生
  • 科目・ジャンル:
    職業/特別活動
  • 発売年:
    2018年
  • 活用場面:
    特別活動/授業

活用方法

この本は、子どもたちの「好きなモノ」が実際に手元に届くまで、どういった職種の人が関わっているかを紹介するフローチャートが各巻に5つずつ掲載されています。
小学校高学年や中学生になると、学校で職場体験学習をしたり、特別活動や道徳の授業などで将来何になりたいかを考えたりする時間があります。そのときに、このページを参考にしながら、自分の興味のある職業は、どういった職種の人たちと関わり合っているのかを調べてみましょう。職業について理解が深まり、新たな発見があるはずです。
たとえば、「マンガが好きだからマンガ家になりたい!」と思っている人は、マンガに関連する職種を調べていくと、「編集者」や「印刷会社」、「製紙会社」など、知らなかった職業と出会うかもしれません。そこから、「絵は書けないけどストーリーを考えるのは得意だから、編集者の方が向いているかもしれない」「ストーリーを考えるなら、ドラマの脚本家がいいかも」と、どんどん広がっていくことでしょう。(担当:村手佳奈)

『好きなモノから見つけるお仕事』詳細ページはこちら


理科が楽しくなる大自然のふしぎ 絶景ビジュアル図鑑

監修・神奈川県立 生命の星・地球博物館

理科が楽しくなる大自然のふしぎ 絶景ビジュアル図鑑

監修・神奈川県立 生命の星・地球博物館
  • 対象学年:
    小学校中学年から中学生
  • 科目・ジャンル:
    理科/図鑑
  • 発売年:
    2018年
  • 教科書:
    大日本図書/5年/天気の変化、流れる水のはたらき、ほか
    大日本図書/6年/土地のつくりと変化、月と太陽、ほか
  • 活用場面:
    授業

活用方法

本書は美しい世界の絶景のなぞを「学校で学ぶ理科」で解き明かす本です。
おすすめは理科の授業の発展学習で、授業内容に関連する絶景をご紹介いただくことです。
たとえば小学5年で「流れる水のはたらき」を学んだあとには、川が数百万年かけて大地をけずった「グランドキャニオン」をご紹介ください。授業で学んだ川が大地をけずるはたらきから、川が長い年月をかけて大きな地形をつくるところまで想像がひろがります。
小学5年「もののとけ方(水溶液)」の単元で、広大な塩の水溶液がつくった絶景「ウユニ塩湖」を紹介するのもおすすめです。巻末には「教科書の単元との対応表」がついていますので、それぞれの単元からぴったりの絶景を検索いただけます。 授業で学んだ後では、同じ絶景の写真から新たな発見があるかもしれません!
本書で世界一周の旅を楽しみながら、「科学的に考える楽しさ」を感じてくれることを願っています。(担当:遠藤愛)

『理科が楽しくなる大自然のふしぎ』詳細ページはこちら


まんがでわかる! 強くなる将棋

監修・羽生善治(日本将棋連盟 棋士)

まんがでわかる! 強くなる将棋

監修・羽生善治(日本将棋連盟 棋士)
  • 対象学年:
    小学校中学年から一般
  • 科目・ジャンル:
    一般教養
  • 発売年:
    2018年
  • 活用場面:
    課外活動/特別活動

活用方法

空前の将棋ブームの現在、将棋に興味を持つ子どもたちが増えています。小学校でのクラブ活動、毎日の休み時間や放課後などに友だちと将棋を楽しんだり、家でご家族と将棋盤を囲む機会も増えています。とはいえ、将棋のルールを覚えることに敷居の高さを感じることも多いでしょう。
本書ではストーリー漫画を軸に、駒の動かし方、並べかた、勝ちにつながる展開、玉の詰み方、守り方、攻め方、そして重要な礼儀作法まで、将棋の基本を紹介。それぞれの説明には大きな将棋盤の図がついており、わかりやすくなっており、羽生善治先生のひと言アドバイスなど、強くなるための秘訣が満載です。
朝の読書の時間に少しずつルールを学んだり、クラブ活動の時間に腕前をステップアップさせるには本書がぴったりです。学校で新しい友だちをつくるツールとしても将棋は抜群です。 将棋界の第一人者、羽生善治先生の巻頭インタビューもあるので、子どもたちの将来に向けての指針としても活用できます。(担当:渡辺雅典)

『まんがでわかる! 強くなる将棋』詳細ページはこちら


楽器別アドバイス 音が変わる!たのしい吹奏楽

著・バジル・クリッツァー(沖縄県立芸術大学 非常勤講師) 監修・天野正道(作曲家)

楽器別アドバイス 音が変わる!たのしい吹奏楽

著・バジル・クリッツァー(沖縄県立芸術大学 非常勤講師) 監修・天野正道(作曲家)
  • 対象学年:
    小学校低学年から中学生
  • 科目・ジャンル:
    吹奏楽部
  • 発売年:
    2018年
  • 活用場面:
    課外活動/特別活動/調べ学習

活用方法

「たのしい吹奏楽」シリーズは、緊張・あがりや日々の活動の悩み解消まで、クラブ活動や部活動における「吹奏楽部」がもっと楽しくなるコツを紹介しています。
部活動のなかで困ったことがあった時に、まず本書を読んでいただくと解決に役立ちます。
本書の2巻は、楽器ごとの構え方や姿勢、演奏する上で注意すべきポイントなどを、豊富な写真や図解付きで解説。吹奏楽部で用いられる定番の楽器、フルート・ピッコロ、オーボエ・ファゴット、クラリネット、サクソフォーン、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム・テューバ、パーカッション、コントラバスの各楽器の専門家が詳しくアドバイスをしています。
このページでは、金管楽器の「ホルン」を構え方や楽な姿勢、ベルを支える右手の形とポジションについて掲載しています。
また、1巻では基本的な呼吸の仕方を、3巻は部活動ならではの人間関係の悩みや、緊張・あがりの解消に関するアドバイスを紹介しています。(担当:野村実咲)

『楽器別アドバイス 音が変わる!たのしい吹奏楽』詳細ページはこちら


絵で見てわかる はじめての古典 3 枕草子

監修・田中貴子

絵で見てわかる はじめての古典 3 枕草子

監修・田中貴子
  • 対象学年:
    小学校中学年から高学年
  • 科目・ジャンル:
    国語
  • 発売年:
    2012年
  • 教科書:
    光村図書/5年/季節の言葉 34、87、137、199ページ
  • 活用場面:
    授業

光村図書5年国語の「季節のことば」の授業を、より深く楽しむことができます。平安時代の随筆家・清少納言の『枕草子』は自然や人間関係などに関する深い洞察をすぐれた文章でまとめた作品で、1000年以上にもわたって読み継がれてきた名作です。

活用方法

まずはもっともよく知られている「春はあけぼの」を声に出して読んでみましょう。黙読では感じにくいリズム、ひびきはより深く作品世界を知る手助けになります。
次に、自分だけの「春はあけぼの」を書いてみましょう。『絵で見てわかるはじめての古典』P44ページに紹介されています。「春はあけぼの」をベースに、自分の体験、感じたことを作品にまとめましょう。身近な草花、虫や鳥などの動物、季節の行事、天気、スポーツや食べ物などなんでもOKです。まとめた作品を、みんなの前で読み上げて、みんなの感想をきいてみましょう。(担当:渡辺雅典)

『絵で見てわかる はじめての古典』詳細ページはこちら


発見! 体験! 工夫がいっぱい! ユニバーサルデザイン

監修・川内美彦

発見! 体験! 工夫がいっぱい! ユニバーサルデザイン

監修・川内美彦
  • 対象学年:
    小学校中学年から中学生
  • 科目・ジャンル:
    国語、福祉、総合学習
  • 発売年:
    2017年
  • 教科書:
    教育出版/4年下/便利ということ 76-94ページ
    光村図書/4年上/だれもが関わり合えるように 108-119ページ
  • 活用場面:
    授業、調べ学習

活用方法

この本では、はさみや包丁、階段の手すりや駅の券売機など、身近にあるものにこめられたいろいろな工夫を、ユニバーサルデザインの視点で紹介しています。映画館やスタジアム、公園などの大型施設の例も取り上げています。「便利」ということ、だれもが暮らしやすくなるためにはどんな工夫が必要なのか、具体例をもとに考えてみましょう。
76ページの「作ってみよう!」や102ページの「考えよう!」など、自分で考えたり工夫したりするヒントも載っているので、参考にしてください。

また、4年生の国語の教科書では、点字が取り上げられている教科書もあります。
より深く点字を知るために、この本の62~65ページでは、日常生活の中でどんなところに点字が使われているか、具体的な写真と点字の例をたくさん紹介しています。
また、とじこみページで実際の点字をさわって確かめることができます。点字のあいうえお表だけでなく、のばす音やつまる音の表し方、文章の例なども掲載されているので、点字の学習をより深めていくことができます。(担当:澄田典子)

『発見! 体験! 工夫がいっぱい! ユニバーサルデザイン』詳細ページはこちら


俳句でみがこう 言葉の力 4 覚えておきたい名句と季語

監修・日本学校俳句研究会代表 小山正見

俳句でみがこう 言葉の力 4 覚えておきたい名句と季語

監修・日本学校俳句研究会代表 小山正見
  • 対象学年:
    小学校中学年から中学生
  • 科目・ジャンル:
    国語
  • 発売年:
    2017年
  • 教科書:
    光村図書/4年上/短歌・俳句に親しもう(一) 52-53ページ
    光村図書/4年下/短歌・俳句に親しもう(二) 48-49ページ
  • 活用場面:
    授業

活用方法

3年生あるいは4年生の国語では、俳句の鑑賞の単元があります。気に入った句を何度も口ずさんで、言葉のひびきや季節感を楽しんでもらえるとよいですね。
本書では、4巻で名句の鑑賞と季語を取り上げています。
6~7ページでは鑑賞のポイントをわかりやすく解説し、その後、春・夏・秋・冬・新年・自由律に分けて、季節の写真とともに名句を紹介してあります。
教科書に載っている俳句も収録してあるので、各作品の理解をより深めるのに役立ちます。
また、30ページからは、基本的な季語を季節ごとにイラスト入りで紹介しています。

なお、中学校では松尾芭蕉の「おくのほそ道」の学習がありますが、「おくのほそ道」については、1巻でくわしく取り上げています。(担当:澄田典子)

『俳句でみがこう 言葉の力』詳細ページはこちら